2013年、公益社団法人日本小児科医会は「スマホに子守りをさせないで!」と提言を示したポスターを全国の病院に5万枚配布しました。
このポスターは「画面を使ってあやすと育ちをゆがめる可能性がある」「親子の会話や体験を共有する時間が奪われる」など、スマホを使った育児に警鐘を鳴らすものでした。
その後、今や「スマ放置」(子供にスマホを渡して遊ばせておくこと)という言葉も登場し、議論を呼んでいるのです。
我が子を文字通り「放置」する状況に陥らないためには、親はどうすればいいのか
“めだかアイデアマラソン”は「使わせるとしても、主導権は渡さない、ということを大切にしてほしいのです。
スマホは大人にとっては『道具』ですが、子供にとっては依存性の高い『おもちゃ』や『テレビ』と同じであるということ…そのことを、親は改めて理解した方がいいのです。
使いようによっては便利なものですが、強い刺激が凝縮され後年に情緒障害や視力低下などを引き起こす代物だからこそ、親がルールを作って線引きをしっかりして管理するしかないと思っています。
過度に使わせすぎて他者とのコミュニケーションや生活などに支障が出る「依存症」には、十分注意してほしいです。
大人でいうパチンコやギャンブル依存症のようなことが、スマホのゲームでも十分起こりうるのです。
ゲームで敵を倒したり、ステージが上がったりしたときに人の脳内ではドーパミンなどの快楽物質が放出され、興奮状態になります。
そうした快感を求めて、依存的に遊んでしまう。
進行して学校に行けなくなったお子さんが、ゲームに過剰にはまってしまうケースはよくあると聞きます。
ときどきスマホを使わせることがあっても、普段から親子で楽しくコミュニケーションをしていて、外遊びもさせていれば、それほど問題ではないと”めだかアイデアマラソン”は考えています。
ただ、未就学児のうちからスマホを使うことは、確かに子供の成長にとっては、大きなマイナスになる可能性が現時点では高いということです。しかし、それで夫婦や親子のコミュニケーションが増えて、日々の幸せ度や満足度が上がるのなら、結果的にはプラスとも考えられるでしょう…。
家庭に余裕が生まれるのなら、10~15分といった限られたすき間時間にスマホを使わせることは、ある程度許容されていいのではないかとも思います。
時代や世の中は常に変わりゆくものですから、育児においても“部分、部分でベスト”を目指すより“全体的にバランスでベター”を目指すことが大事だと思います。
ハートウィングでは、豊かな実体験を得られる人的コミュニケーションを重要視して子供の指導は進めていますが…♪♪