仕事がら定期的によく新幹線に乗るのですが、前日目の前で起こったステキな出来事を記します。
ステキですよ~
久しぶりに「ステキな家族♪」に出会いました。
この家族には「これでもか、これでもか」と僕のハートを揺さぶられました。
そして私”めだかアイデアマラソン”の「ピュア(?)」なハートは彼らの行動に尊敬の念を覚えるとともに、
とても爽やかな感動を覚えていました…..
こんなステキな家族がこの世の中には当たり前に生活しているなんて…
この事実を知るだけでも、あなたは今日得した気分になれるはすです。
それは名古屋から新幹線に乗ったときのことでした…..
その日一日仕事をした私はもうクタクタで、急いで帰りたかったので自由席に飛び乗りました♪
疲れきった表情で自然と、ただただ立ち尽くすだけの状態だったと思います。
するとそれを見ていた一人の女性が私に声をかけました。
「こちらの席を空けますので、どうぞお座り下さい。」
その女性は一人で座らせていた幼稚園児くらいの娘さんを自分の膝に抱きかかえると、ひとつ空席を私に譲ってくれたのです。
女の子はモチロン快適な窓際の椅子から無理やりその母親の膝に座らせられて少し嫌がる素振りをみせましたが、
大人しく母親の膝の上に納まりました。
その後、新幹線は進み、和やかな車内で辺りを見渡していると、ひとつ気がついたことがありました。
私の列は、進行方向に向かって右側から”めだかアイデアマラソン”、娘さんをダッコしたお母さん、通路を挟み70代くらいの女性、
小学校2~3年生くらいの男の子、そして一番左の窓側は60代くらいの男性が座っていました。
どうやら一番左の60代の男性は先ほどの母親のお父さん(女の子のおじいちゃん)で、その横に座っている小学校2~3年生の男の子は女の子のお兄ちゃんのようでした。
つまり真ん中の70代の女性以外は家族だということが何となく分かりました。
(時々彼らは会話をしていて、真ん中に座っている70代の女性だけ一人黙って本を読んでいるので、彼らの家族ではないようでした。)
次の駅でまた多数の乗客が乗り込んできました。
そして社内はすぐに満員になり、また通路に人がぽつぽつと立ち始めました。
すると今度もまたまたその母親が驚く行動に出たのです。
自分が抱きかかえている娘を自分のお父さんに預け(おじいちゃんが娘さんをダッコして)、今度は息子を自分の膝の上に乗せて空席を一つつくると
、立っている乗客にまた席を譲ったのです((*_*))。
その男の子はいかにも元気そうな少年で、先ほどまで抱えていた女の子よりも更に一回り体が大きいのですから、
キャシャで小柄なお母さんの膝と腕には納まりがつかない様子でしたが、それでも母親は細い両腕を男の子の腰に回し、
隣に座っている私に迷惑が掛からないようにシッカリと抱きかかえているのでした。
私はその一連の行動にスッカリ感心を通り越して感動をしていました。
なんてスバラシイ女性がいたのもでしょうか?
おそらく私よりふた回り近く年下の女性です。
同じ以上に長い時間を過ごして育った”めだかアイデアマラソン”と、この母親とはどこからこんな「差」ができてしまったのだろうか?
私は見ず知らずの他人の為に自分の体力を消耗してまで家族連れで空席を作ってあげられるだろうか?
これには本当に驚きました…..
でも話はこれで終わりではなかったのです!
新幹線が熱海に近づくと、真ん中に座っていた70代の女性が帰り支度を始めました。
そしてゆっくりと立ち上がると、その男性は通路を隔てたそのお母さんに向かって深々と頭を下げました。
そして「どうもありがとう御座いました。お気をつけて。」とお礼を言って下車したのです…..
私の頭は一瞬「?」でしたが、その意味がすぐに分かりました。
お母さんはその70代の女性を見送ると、すぐに席を立ち、新幹線の出入り口にいる30代後半の男性に声をかけに行きました。
お母さんとその男性が一緒に席に戻り、先ほどまで70代の女性が座っていた席にその男性が腰を降ろすと
、おじいちゃんの膝に抱えられた女の子がその男性にこう言ったのです。
「パパ、お帰りなさ~い」私はこの時全てを理解しました。
なぜ先ほどの70代の女性がお礼を言ったのか。
実はお父さんも合わせた家族連れで、なんと先ほど下車した70代の女性に席を譲って、自分は新幹線の出入り口のところで立っていたのです。
つまりこういうことだったのでしょう…..
おじいちゃん、お父さん、お母さん、息子、娘の5人家族はおそらく新大阪駅から新幹線に乗った。
運よく横並びに5つの自由席車両に空席があったので彼らはその席に座った。
すると新幹線が出発するまでに続々と乗客が乗車し、あっという間に満席になった。
家族連れのそばの通路に70代の女性が立っていた。
そこでお父さんはその女性に席を譲った。
自分の膝に息子か娘を乗せて空席をひとつ作ることもできたが、子供たちがかわいそうだと思って、自分は通路に立つことに決めた。
しばらくしてお母さんは自分の膝に娘を乗せて空席を作ると、私に席を譲った。
またしばらくして今度は娘をおじいちゃんに預けて、息子を自分の膝に乗せてもう一つ空席を作った。
そしてその席を他の乗客に譲った。
つまり家族5人は3つの席を他人に譲り、彼ら自身は2つの席しか使っていないことになります。
その家族連れが先に座って取った座席であるのに…..
そして幼い息子と娘も、父親と母親のそうした行動を見ているから、母親やおじいちゃんの居心地の悪い膝の上に座ることになっても文句一つも言わないで、
他人に席を譲るためだから仕方ないこどだと思っていた。
私たちの住む日本には、こうした「ステキな家族♪」が当たり前のように生活していることを再確認しました。
みなさんの回りにもそういったスバラシイ行いをする人々がいるのかも知れないですね。
テレビのニュースや新聞では、連日誰が誰を「ダマシタ」「オドシタ」「コロシタ」などの事件ばかりが取り上げられていますね…。
繰り返し、繰り返し。
毎日のように。 そして一般の人々は「昔と違って、物騒な世の中になったものだ…..。」
でも、まだまだすてたものではありませんね ! 私はあの日確かに「ステキな家族♪」に出会ったのです。
・他人の為に座席を立つ父親。
・他人の為にわが子を抱きかかえる母親。
・他人の為におとなしく膝の上に納まる子供たち。
ほんのチョットの優しさを・思いやりを表に出すだけで、世の中はきっとよく変わると思いませんか !?
私はあの「ステキな家族♪」にそんなことを教えられた気がしました。
ハートウィングで学ぶ子供たちにも思いやりや優しさを行動として表せるように心を込めて指導したいと強く願う出来事でした♪